2019年01月31日

電車でのリュック「前持ち」について、「朝日新聞」(2019年1月30日)にコメントが掲載されました。

 「朝日新聞」(2019年1月30日)の、背中にリュックを背負うことが電車内で「迷惑行為」とされ、鉄道各社がリュックの「前持ち」を呼びかけていることについての記事で、コメントが掲載されました。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13870593.html?ref=nmail_20190130mo
内容は以下の通りです。

      (ニュースQ3)電車内、背中のリュックが泣いている

全国の私鉄73社が加盟する日本民営鉄道協会が毎年調査している「駅と電車内の迷惑行為ランキング」で2018年度、「荷物の持ち方・置き方」が初めてトップになった。昨年12月に同協会が発表した。中でもやり玉に挙がったのがリュックサックだ。

 ■荷物が「迷惑」1位

 昨年度まで9年連続でトップだったのはログイン前の続き「騒々しい会話・はしゃぎまわり(36・9%)」。だが、「荷物の持ち方・置き方」が10年度(13・3%)から伸び続け、今年度初めて逆転しトップに。過去最高の37・3%を占めた。

 内訳では「背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等」が66・2%と大半を占めた。広報担当者は「リュックは体積が大きい上に、背負っていると気づかない間に人にぶつかりやすく、特に迷惑に感じる人が多いようだ。乗客どうしのトラブルの引き金になり、遅延にもつながる」と話す。鉄道各社は、リュックは前に抱えたり網棚に上げたりするよう、ポスターや車内放送などで呼びかけている。

 ただ、こうした呼びかけに違和感を覚えた人も。日本社会を「世間」という切り口で研究する佐藤直樹・九州工業大名誉教授は「リュックの前持ちは、海外の防犯対策というイメージだった。鉄道会社が大々的な呼びかけまでするのはクレームを防ぐためなのだろうが、行きすぎるとやっていない人への非難の目も強まり、息苦しくなる。マナーとして個人がやればいいことなのでは」という。

 なぜ、リュックにまつわるトラブルが増えてきたのか。

 ■通勤での使用増加

 雑誌「Begin」(世界文化社)の光木拓也編集長(41)は「15年ほど前まで学生のものかアウトドアで使うものというイメージだったが、『スーツにリュック』はもはや定番になった」と話す。ビジネスシーンで普及し始めたのは2000年代初頭からで、背負うこともできるブリーフケースの登場や「クールビズ」の影響や健康志向の高まりにより、仕事場のドレスコードが緩和されたことが影響したとみる。

 かばんメーカー「エース」(東京都)でもここ数年、ビジネス用リュックの売れ行きが急増。昨年の販売個数は2010年の約9倍となった。

 広報担当者は、東日本大震災をきっかけに身軽に通勤したいという人が増えたことや、スマートフォンの大型化で両手を空けておきたいという需要の高まりも背景にある、とみる。荷物の持ち方のマナーへの注目が高まっていることを受け、昨年、電車内で邪魔にならないリュックを発売した。売れ行きは好調だという。

 ■直接言わない傾向

 主に日本のニュースを英語で配信しているウェブサイト「SORA NEWS24」でもこの民鉄協会のランキングを記事にした。

 編集者でアメリカ人のケーシー・バシールさん(40)は、「こうした調査は企業側が顧客満足度を上げるためにしているのだろうが、マナー違反者との直接対決を好まない日本人の乗客が、どのような点に不満を感じているのかを知らせる面もあるのでは」と指摘。「日本人が、それほど重要に見えない細かいエチケットに気を使っていることに驚くことも多いが、そのおかげで非常に快適で安全な環境が作られている。日本の最大の長所の一つだと思う」(丸山ひかり、遠藤雄司)



posted by satonaoki at 11:52| NEWS