2020年05月26日

「朝日新聞」(2020年5月14日)にコメントが掲載されました。

2020年5月14日「朝日新聞」に、和歌山県の「県内在住確認書」をめぐってコメントが掲載されました。
https://digital.asahi.com/articles/ASN5F6S7RN58PXLB00B.html?_requesturl=articles%2FASN5F6S7RN58PXLB00B.html&pn=7
内容は以下の通りです。
-
新型コロナウイルス感染拡大防止のため不要不急の外出自粛が求められる中、県外在住者という誤解をされかねず不安という県民の声を受け、和歌山県は県外ナンバー車を利用している県民向けに、県内在住確認書の交付を始めた。

 県では7日から、県内在住だがやむを得ず県外ナンバー車を使用している県民に対し、県内在住確認書を交付。「和歌山県内在住者です」と書かれ、車のダッシュボードなどに置くことを想定する。

 道路運送車両法では、住所に変更があった場合は変更登録をする必要があると定められている。だが、新型コロナへの感染を避けるため外出回数の減少を求められているため、県では、申請者に登録変更をするよう伝えた上で「緊急避難的な対応」として今回の取り組みを実施している。申し込みは、各振興局で、郵送やメールなどでも申請できる。11日までに1414件交付したという。

 串本町でも、町のご当地キャラクター「まぐトル」が「わたしは 串本町に 住んでいます」と吹き出しで話す姿を印刷した車用のマグネットシートを配布している。町によると、町内で嫌がらせを受けたとの訴えはないが、「県外ナンバーが走っている」との指摘はあったという。担当者は「町民の不安解消と滞在者への配慮を考えた」と話す。500枚作り、希望者に無料で配っている。
     ◇
 地域外ナンバーの車への嫌がらせは、他県でも問題になっている。徳島県内では4月下旬、県外ナンバー車のドライバーへの暴言やあおり運転があったとして、知事が嫌がらせをやめるよう呼びかけている。

 地域外ナンバー車を巡る厳しいまなざしについて、「世間」を研究する九州工業大の佐藤直樹名誉教授は、新型コロナへの不安から「内と外をはっきりと分け、内の中は互いに助け合うが、外に対しては厳しく接し、排除する」という世間の意識が強くなっていると分析する。また、ハンセン病元患者や家族に対して差別があったように、世間では病気を「ケガレ」と捉えて忌避する。新型コロナについても、同様の意識が働いているという。

 佐藤名誉教授は「県内在住」と示す行政の取り組みについて、県民の不安を取り除くという理由は理解できるとしつつも、「対立や分断をあおることになりかねない。行政が取り組むことなのか」と疑問を呈した。(藤野隆晃、直井政夫)
-

posted by satonaoki at 09:19| NEWS